去年から、あるレストランにたびたび通っている。
料理はイタリアンで、店主の方はソムリエでもあるのだが、パフェがとても人気だ。
パフェの内容は月替わりで、その月の食材や店主の出身の愛知県産食材などが使われている。
(余談だけど、愛知県出身の人は「自分の土地で作られた食べ物のおいしさを知ってもらう仕事をしたい」と思うきっかけが、特別にあるのだろうか?と、名古屋のお屋敷を連想する)
先日、2月のパフェを食べに行ってきた。
チョコレートや、みりん粕のアイスクリーム、あたたかいデザートなどが組み合わされていた。
このお店のパフェは、ひとつひとつがしっかりおいしい食材を要素として、普通の食べ方とは違う味の構成に組み立て直す、頭の体操といった面白さがある。
もしかしたら、料理とワインのマリアージュの考え方が、食材の味をパフェとして構成してみようという取り組みの由来なのではないかと思う。
知的好奇心を刺激してくれる、とても面白いお店だ。
そして、このお店のパフェが好きな理由はもうひとつある。
後味がすっきりしていることだ。
気持ち悪くなったり、物足りなくなったりしない。
味の組み合わせをいろいろ楽しんで、食べ終わったあとは気分よく帰れる。
食材の質や組み合わせの妙を追求するだけでなく、食べる人の感覚まで考えた構成になっているんだな……と、そのことにいつも感動する。
ちなみに、その時々のパフェと合うワインやノンアルコールドリンクも、別料金で用意されている。
パフェと飲み物のペアリングも、またおもしろい。
2024年は、このお店になるべく毎月通ってみようかと思っている。